ディベートで身につくスキル

ディベートを学ぶとどうなりますか?という質問をよくいただくの、その質問にお答えしていきたいと思います。

まずは、即興ディベートワークショップに参加をしてくだった方の参加理由をお読みください。

参加理由

コミュニケーションスキル&論理的思考力が圧倒的に多い

  1. 人前で意見を主張できるようになりたい
  2. キチンと自分の考えを伝えられるようになりたい
  3. 物事を論理的に考えてまとめられるようになりたい
  4. コミュニケーション能力を高めたい
  5. 大学の授業や会社の研修でディベートを教えたい

いちばん多いのは、やっぱり人と上手に話せるようになりたいですかね。

次に、論理的に物事を考えられるようになりたい。

そして、意外だったのが、大学の授業や会社の研修でディベートの講座を開きたいからまず学びたい、といったもの。

他にも興味深い参加動機&要望

  • 純粋に論理だけで物事を考える活動に参加をしたい
  • フリーランスとして生きる力を身につけたい
  • 検索エンジンでディベートと検索したら上の方に表示されていたから
  • 新しい事業を立ち上げたいから手掛かりになるかも

など自分でも想定外だと思えるような参加動機を頂きましたね。

自分が誰に対してディベートの情報を発信しているのか?ーペルソナが本当に解らなくなった時期もありました。

※ペルソナとは?
誰に向かって情報を発信しているか?ターゲットをひとりの人間に絞って情報をコンテンツを作ること。マーケティングでは王道の考えだが、実際に役に立つかどうかは不確か。

ただ、ひとりでも多くの人にディベートを提供したい、そして役に立ってほしい、という気持ちがあったので、ホームページ制作&集客、ワークショップの開発、コミュニティー運営などは頑張れましたね。

ディベートで身につくスキル ※即興ディベートワークショップより参照

こちらでお伝えしているスキルは、ディベート全体というよりも、3年間ほど即興ディベートワークショップを主催・運営してきて、その中で導き出せた私個人の見解です。全てのディベート講座で以下のスキルが学べることまでは保証しておりません。」

■1.ディベートで学べる4つのスキル

  1. 傾聴力:カウンセラーのように聴く
    →偏見をなくし、異なる考え・意見にも耳を傾けて論理の構造で理解する
  2. 思考力-大学教授のように考える
    →物事を多面的な視点・立場から掘り下げて検証して、盲点を洗い出す
  3. まとめる力-編集者・ライターのようにまとめる
    →複数の情報を短時間で軸のあるひとつのシナリオまで創り上げる
  4. 表現力-プレゼンテーターのように表現する
    聴衆から「なるほど!」「わかりやすい」と思われるための言葉選び

と教えております。

技術1.「傾聴力-カウンセラーのように聴く」

ディベートでも、コーチングでも、カウンセリングでも、コンサルティングでも、いちばん大事なるのは「聴く」スキルです。即興ディベートワークショップ参加者様の中にも、考える力や話す力を身につけたがる人はたくさんおりますが、即興ディベートワークショップでは、考えるや話すの前段階の「聴く」について徹底的に教えております。

相手の議論を通して、どこが弱いか、どの部分の説明が足りていないか?が聴ければ、反論はカンタンにできてしまうからです。

なお、ひとつ誤解をいうなら、「カウンセラーのように聴く」は、共感的態度や受容的態度を指してはいません。相手が何を言ったか?ではなく、何を言っていないか?を徹底的に探りながら聴いていく論理で聴くという聴き方が求められます。

技術2.思考力-大学教授のように考える

大学教授の様に考える!とは感情や個人の主義主張を抜きにして、第三者の立場で客観的に考える力を意味します。代表的なのは、チャールズ・ダーウィン氏です。ダーウィンは、熱心なクリスチャンであり神が人間を創造したと信じています。信条と研究は別なのです。

しかし、それでも進化論を探求しました。この第三者視点の探求力こそがディベートでは磨かれます。なぜなら、ひとつの主張をトコトン探求しないと試合に負けてしまうからです。

>大学講師の方へ

学生さんにディベートをさせてみてください。いやでも自分で調べて考えるようになります。勝ち負けがかかっているので・・・(笑)

技術3.まとめる力-編集者・ライターのようにまとめる

たくさん考えて探求してもそれがアウトプットにつながらければ意味がない。シナリオライターは、アイディアこそたくさん持っていますが、ため込んでばかりでアウトプットしなければお金になりません。そのため、どのような構成にして、ひとつの結論にまとめていけばよいかを考えながら、ひとつのシナリオに落とし込みます。

ディベートも同じです。ひとつの試合で多面的な情報やすごくディープな真実を知ることになります。しかし、それをキチンと自分の言葉で伝えられなければ、どんなに優れた考えも、どんなに優れたアイディアもないのと同じです。

この態度と技術をディベートを通して学ぶことができます。

>ホームページやブログも起業も一緒

たくさん経験をしてたくさん学んで色々な可能性を持っていても、それをアウトプットして、何らかの価値を生み出さなければそれは存在していないのと一緒です。ディベートも起業もアウトプットしてなんぼの世界です。

>ディベートも一緒

ディベートを通じて様々な着想に触れることができます。そこに価値を見出す方もたくさんいます。それは大変うれしいことです。しかし、たくさんの考え方や哲学を学んでも他人に伝えられなければ、やっぱり自己満足で終わってしまいます。意外とディベート経験者ほど自身の内面世界にひっている方が多いのであえて書いてみました。

技術4.表現力-プレゼンテーターのように表現する

ディベートの厳しいところは、自分の言葉だけで相手にわかってもらうような話し方をしなければなりません。ゆえに、その場にいる人に合わせて微妙に言葉をチョイスしていくことが求められます。

例えば、「起業」や「支援」という言葉を使う場合でも、それは聴いている人達の捉え方によってだいぶ異なります。

そのため、誰が聞いてもわかるように、また特定の人に合わて言い換えられるように、など様々な工夫をしていく必要があります。

ホームページ、ディベート、コーチングにも定義がある

  • ホームページ:あなたのホームとなるページのこと。必ずしもWebサイトではない
  • コーチング:クライアントが考えていることを言語化するお手伝いをすること
  • ディベート:討論を勝ち負けやルールを設けてゲームにしたもの

ディベートでは、「論理的思考力」という言葉が多用されますが、結局のところ、「論理」とは言葉と言葉をつなげるツールです。肝心な、言葉そのものを定義できなければ、いくら論理的に物事を考える力を身につけてもよいプレゼンテーションはできません。

特に、即興ディベートの場合、自分の言葉のみに頼るため、自分が使っている言葉の意味を定義できなければ、やはり言葉こそつながっているけれど、その言葉自体が抽象的になり説得力が弱くなります。

 

■2.聴く→考える→まとめる→伝えるの一連動作で学べる

さて、ディベートを行うもう一つの利点は、この「聴く」→「考える」→「まとめる」→「伝える」が一連の動作で学べることです。世の中には、傾聴講座(聞き方講座)、論理的思考力の講座、シナリオ作成・文章作成講座、しゃべり方&話し方講座と世の中にはたくさんの講座があります。

しかし、どれもが専門的ではありますが、断片的にしか学べません。

ライフコーチのAさんの例

Aさんは凄く聴き上手です。どんな悩みも打ち明ければ優しく受け止めてくれるような雰囲気があります。私よりも何倍も受容的であり共感的です。しかし、そんなAさん…クライアントから質問をされたら、煙に巻くような対応をします。Aさんの欠点は、相手の言葉を聴くことはできても、相手の質問を自分なりに解釈・変換して、自分なりの答えを導き出すことが得意ではありませんでした。結果、Aさんは相手の話を聴いているようできちんと理解していないとクライアントから思われてしまったようです。この場合、Aさんは上手に聴くことができても、そこから先のアクションが取れなかったのです。

WebライターのSさんの例

Sさんは、物凄く文章を書くのが上手です。その文章を読んだだけでもワクワクします。西洋の哲学や歴史に詳しく、ギリシャ神話のをネタにしていつもユーモアを連発。Sさんの話を聴いていると、この人はディベートできる!と思っていました。しかし、Sさんのスピーチを見てある欠点がありました。自分が知らないことに関しては全く答えられない。Sさんの場合、西洋の哲学や歴史には詳しくても、近代の経済については全く知りませんでした。そのため、マクロ経済の議論をされると、そこに対応できず「イギリス的には・・・」と論じ返してしまい、結局相手の主張に対して反論をかみ合わせることができませんでした。

AさんもSさんも優秀な方です。Aさんからはコーチングを学び、Sさんからは文章の書き方を学んでいたくらいです。おそらく2人がいなければ、今の私はいなかったでしょう。本当に感謝です。

それでも今回の例からわかるように、コミュニケーションでは特定の部分だけに秀でていても、他の部分がおろそかになっては折角の強みも最大限発揮できなくなることが意外に多いのです。これはかつての私にも言えることです。

かつての木村

即興ディベートワークショップをはじめる前は、アカデミックディベートを学んでいました。そこでは人前で話す力よりも事前にリサーチをする力や資料を引用する力、そして効率的に議論を回すテクニックが求められました。結果、そのディベートは実社会ではあまり役に立ちませんでした。相手の言葉の裏側にある意図や心理を読むことや自分の言葉で表現をするのが下手でした。これを克服するために、コーチングをホームページ制作を取り入れました。

 

■4.リーダーシップやファシリテーションスキル

ディベートとは直接関係ありませんが、ディベートに参加をすると人を動かすスキルが身につきます。リーダーシップやファシリテーションスキルと言い換えてもよいでしょう。

ポイント1.リーダーシップスキルとは

ディベートの試合は、自ら考えて、自分の言葉で伝えることが求められます。

某IT企業で従業員向けのリーダーシップやマネジメントの研修をしているKさんがこう言っていました。

ビジネス本で言われているようなリーダーのモデルって、何だかいいことを言っているようですけれど、いざ実践するとなるとまた別の問題だと気づきました。凄く勉強になったのですが、やっぱり大変でした。技術よりも取り組み方のほうが大事なんだと気づきました。

即興ディベートワークショップ参加者様
Kさん(女性)

セミナーや研修は座っていれば、講師の方が最初から最後まで教えてくれます。ですが、ディベートの試合では、やり方や議論の作り方は学べても、それをどうやって試合の中で活かすかは、本当にその人次第です。

ディベートの試合に正解はありません。その中で、最適な回答を創り上げて、それを自分の言葉だけで伝えていきます。

ポイント2.ファシリテーション・スキル

選手ではなくジャッジをするとファシリテーションスキルが自然と身に付きます。

リーダーシップスキルは、自分が率先して動くのに対して、ファシリテーションスキルは、チームに働きかけて、ひとりひとりの考えや能力を引き出していくスキルですかね。

余談ですが、私はコーチング未経験者なときにコーチングの講座に参加をしたことがありました。現役のコーチを驚かせるような行動ができていたようですが、おそらく即興ディベートワークショップで培ったファシリテーションスキルがあったからでしょう。

意外と、このファシリテーションスキルが、最近始めたコーチングでも生きています。

チームビルディングやマネジメント、リーダーシップのトレーニングとして是非ディベートをご活用ください。

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